
こんにちは、とらです。
今回は骨ホルモンについて調べてみました!
どうやら骨ホルモンには脳を活性化する効果や血糖値をダウンさせる効果がるようですね。
骨ホルモンとは一体何なのかどんな物質なのでしょうか。
また、どうやれば増やすことができるのか、見ていきましょう!
目次
骨ホルモンとは何か?
以前より骨から分泌される物質はBTMs(Bone turnover markers)という骨代謝マーカーとして知られておりましたが、最近の研究にりその全身へ大切な影響を与えていることがわかってきました。よって骨ホルモンという名前が付いています。
骨代謝、という言葉ですが、古い骨が新しい骨に変わることを骨代謝と言います。そのときに分泌される物質のことを骨ホルモンというみたいですね!
ちなみに、古い骨を溶かすことを骨吸収(こつきゅうしゅう)、そこに新しい骨を作ることを骨形成(こつけいせい)と言います!それぞれ破骨細胞、骨芽細胞がその役割を担っています
ではその正体はいったい何なのでしょうか。簡単にですが、以下の文献を調べてみました!
骨ホルモンとはオステオカルシン
オステオカルシン (Osteocalcin)は血糖値を下げる効果がある
こちらの文献によるとオステオカルシン(Osteocalcin)という49個のアミノ酸からなる蛋白質で、ビタミンKが存在するときに骨から作られます。
ホルモンとしての作用は膵臓のβ細胞に働きかけて血糖値をダウンさせる物質であるインスリンの分泌を促したり、インスリンの効きを高める作用があるようです。
インスリンが分泌されるということは血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれるため、血糖値のダウンにつながるということですね!
オステオカルシン(Osteocalcin)は脳を活性化する
オステオカルシンはインスリンの分泌を促進して血糖値を下げるだけではなく、脳細胞に働くことで抑うつ状態を改善し学習と記憶力を高める効果があるようです。
その機序としては、神経活動を抑える物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)量を減少させ、神経活動を活発にするセロトニン、ノルエピネフリン、およびドーパミンの量を増加させる効果があるためのようです。
それぞれの物質を作り出す遺伝子を制御することでこれらの現象が起こっているようです!
また、僕らが生まれる前の胎児の時の脳形成にも非常に重要な作用があることがわかってきました。
オステオカルシンの血中濃度は年齢によって変化するのか
骨ホルモンであるオステオテオカルシンの血中濃度は男女ともに25-29歳で最大、その後は横ばいに遷移していき男性では65歳を過ぎた頃、女性では閉経後(50歳頃)から低下傾向にあるようで、
太りすぎや痩せすぎの方ではオステオカルシンの濃度は通常の人よりも低値を示していたようです。
骨を作りにくくするスクレロスチン
スクレロスチンという物質も骨から出てくる物質の一つです。この物質は骨を作ろうとする働きを妨げる性質があるようです。そしてこのスクレロスチンは骨への機械的負荷、すなわち運動負荷によって分泌が減少するようです。
運動不足は骨にもよくないということですね!
参考文献
本記事を執筆するにあたり、参考にした文献を下記に示します。
Giovanni Lombardi, et al.
Endocrine
DOI 10.1007/s12020-017-1239-z
Bone-brain crosstalk and potential associated diseases
Audrey Rousseaud, et al.
Hormone Molecular Biology and Clinical Investigation. Volume 28, Issue 2, Pages 69–83
Strong Bones for a Strong Mind
Sci. Signal., 1 October 2013
Neuroscience Vol. 6, Issue 295, p. ec234
まとめ
骨ホルモンとは何なのかを軽くですが調べてみました。
しっかりとビタミンKが存在する食べ物を食べて、適度に運動をしていくのが大事ということですね!
個人的に興味があるので今後も掘り下げて調べていきたいところです。詳細を調べ次第、追記していこうと思います!
万が一この記事に誤りがありましたらコメントでおしらせください!
健康に生きるためにバランスのとれた食事や適度な運動には継続して気をつけていきたいところですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。